福島第一原発事故におけるFAQの纏め

福島第一原発事故におけるFAQの纏めです。
どうもアメリカ政府と日本、東電(東京電力)が発表する福島原発事故についての情報に乖離が多いです。
その為に色々な疑問が沸々と沸いてきたので調べた結果を纏めて行きたいと思います。

ふくいちライブカメラに夜になると青白い光が見えるけど、あれって何?
普通の照明です。
多量の蒸気は海水が蒸発源ですから、海水中の塩分が一緒に飛散しています。
これは飛沫が蒸発して残る塩なので直径が小さい為にレイリー散乱します。
空が青く、夕焼けが赤いのと同じ原理で、光源の周りが青く見えるのでしょう。
まあ、このダストが放射能を帯びてると思うと怖いのも当然ですね。

プルトニウムが検出されてるけど燃料棒は溶けてるの?
料棒はウラン・プルトニウムの酸化物(陶器のようなもの)ですから水には溶けません。
しかし高温になった事で、被覆の金属ジルコニウムに触れてる面が還元されて、金属となり
ウラン・プルトニウム金属の融点は酸化物より低いので融け出てしまい。また水に酸化物
の状態と違って少しばかりは溶けるのでそれが出たものでしょう。 ですから大量ではありません。

2号の炉はずっと負圧なんだけど、これはセンサーが故障してますか?
原子炉で沸騰させた蒸気を圧力抑制室内に多数のパイプで水中に入れています。
2号は圧力抑制室が裂けてる為、水蒸気が外に出て内部の水温が下がっています。
結果としてパイプが冷却装置として働き蒸気を冷やすので負圧になるのだと思われます。

圧力容器の底の温度が低いのなぜですか?
水は熱伝導率が良くありません。物理的に流れないと熱を伝えられないのです。
炉の大きさは直径5.5m長さ22mで、燃料棒4mはその上部にあります。
過去に海水を入れていたので海水の比重は重く、下部に溜まり、
攪拌されない限り上とは独立した温度となります。
逆に言えば圧力容器下部温度は格納容器の雰囲気温度に近いという事です。

「ベクレル」という単位は、実際のところどのくらいの放射性物質なのですか?
2号機 3/27 20:40採取(Bq/ml) より 1000トンあたりの重量を求めてみます。
I -131   1.2e7   8.04日  2.6g/Mton
Cs-134  3.1e6   752日  65g/Mton
Cs-136  3.2e5   13.1日 0.12g/Mton
Cs-137  3.0e6 10950日  937g/Mton
Ba-140  6.8e5   12.7日 0.25g/Mton
La-140  3.4e5   1.68日 0.016g/Mton
つまり、半減期の長いものが圧倒的に沢山含まれているという事になります。

水位がマイナスって完全に燃料棒は露出してるよね?
一概にYESとも言い切れません。
水位計は圧力差を測定しています。 これは電気ポットの水位系と同じ原理です。
水の比重が1の場合の水位を示しています。
しかし、現在圧力容器内の圧力は低く、沸騰で泡だっています。
なので泡を含めた実際の水位はもっと高いと思われます。
なべでお湯を沸騰させると、沸き撒けますよね? それと同じです。
露出しているかどうかは不明です。

再臨界してるの?また、再臨界すると何がヤバイのでしょか?
提示されるデータが正しければ再臨界しています。ただしごく小さい規模です。
※データ:
http://www.meti.go.jp/press/20110326001/20110326001-2.pdf

Cl- 38 1.6E6 37.2分 塩素
As- 74 3.9E3 7.77日 ヒ素
この2つは核分裂生成物としては異常に軽く、核分裂→中性子→放射化 という事で、しかもNa24が見つかっていない事から
ごく短時間の反応であり、規模も非常に小さい。
その発熱量は炉内の現在の崩壊熱に比べられるほども大きくない
例としてJCO臨界では 20時間の臨界にともなう総発生出力= 1.8kWh(核分裂数 2E17個) でしかない。
出力としてはせいぜい1KW。 この程度の臨界が数秒で終わったという事。 現在のメガワットクラスの崩壊熱にかすんでしまいます。
これに比べて 放射性塩素と砒素が多すぎる事。

再臨界してヤバい理由

  • 海水を入れていたので海水が放射化して大量の高濃度汚染水を作ってしまう可能性があった(実際には小規模臨界)
  • 正常な状態に原子炉内が無い事が推測される事。例えば、燃料棒を収めてるステンレスが溶けて崩れて中身の燃料ペレットが転がっている等々。
  • 今後、ホウ酸を入れ続けなければならない事。ホウ酸代だけでも半端無いですね。全て税金から捻出されちゃいます。
  • 閉鎖冷却出来るようになったとしても、再臨界に常に備えなければならなくなった事。閉鎖冷却への道のりが遠くなった事。